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【地域情報】横浜遊郭跡地巡り其之一

さて、ずいぶんと更新をさぼっており、ようやく重い腰を上げてクラップレポートを再開させたのだが。
さぼっていたおかげで何をご紹介していったらいいものやら…。
そんな事を考えていてもしょうがないので、以前ご紹介しようと思っていたが諸事情によりお蔵入りしてしまった企画『横浜遊郭跡地巡り』をやっていこうと思う。

1.暗黒街と言われた地『黄金町』

女性はあまり聞き馴染みが無いと思うが、みなさんは『ちょんの間』というものをご存知だろうか。
簡単に言うと、普通の風俗店よりも短時間で性的なサービスをするようなところだ。
ここら辺は詳しく書かないが、割と風俗店の中でも違法性が強い面もあり、有名なところだと大阪の西成近くの飛田新地(とびたしんち)などは現役のちょんの間としていまだに健在だ。

違法性が強いと遠回しな言い方をしているのは、そもそも風俗に合法が無いからである。
では、なぜ世の中に風俗があるのか?
それは、単純に飲食店やお風呂屋さんに女性がいて本人同士合意のもと恋愛をしているという設定をとっているからである。
だからお風呂屋さんの設定の場合、『ソープ(泡)』というのだ。

詳しい事は他のサイトなどで調べていただければ分かると思う。
要するに、大体の風俗店がグレーであるということ。
要するに、警察とか偉い人が『一斉摘発しよう!』と決めれば摘発できるということ。
なので、この現代でちょんの間という文化が生きているだけでも奇跡的だというわけだ。
大阪の飛田新地なんかは、人柄(あっち系の人が多い)や地域柄(あっち系の事務所が多い)など、色々な兼ね合いの中で奇跡的に存続できている。

そして、今回訪れた黄金町は、かつて大岡川沿いに無数にちょんの間があり大変カオスな街であった。
ちょんの間は小金町付近の生活道路にも多く存在し、最盛期で250件強あったそうな。
お世辞にも良い環境とはいえない状況となっていた。

2.ちょんの間消滅『バイバイ作戦』

いわゆる漫画ワンピースでいうところの『バスターコール』である。

ちょんの間の特徴として、外国人が多いという事。
大岡川を挟んで黄金町と反対側の曙町は、いわゆる普通の風俗店が立ち並び日本人女性が働いている傾向があったそうだ。
ちょっと分からないが、働く側にもお客側にも、恐らくそこそこの安全性があったのだろう。

しかし、黄金町側のちょんの間はほとんどが外国人で、『オニーサン、オニーサン!』という掛け声が絶え間なかった。
自分も横浜出身なので、16年前くらいに車で通りかかった事があるが、今でもあの光景は忘れられない。

ピンクのネオンに、外国人女性が大勢手招きしてくるという異様な光景。
パトカーの音が聞こえると一斉に電気が消えて、カーテンが閉まる 笑
ほんと一瞬で街が真っ暗になる印象だった。
その光景が面白いよと、友人に車で見せてもらったのだ 笑

住んでない自分としては、非常に面白い光景であったが、地元住民は本当に不快だったのだろう。

そして地元の人の怒りも限界に達し、2005年に横浜市と神奈川県警察により一斉取り締まりを行ったのだ。
その名も『バイバイ作戦』だったそうな。
頭の悪そうな作戦名ではあるが、2~3年でほとんどのちょんの間が摘発され、ゴーストタウンと化してしまったようだ。

現在ではちょんの間があった場所はほとんどが取り壊され、大岡川プロムナードなる微妙な再開発がかかり、クリーンな街づくりが行われている。

いまでは白々しく、アートの街みたいにしようとしているのだ。

しかし現在でも、暗黒街の名残はある。

元ちょんの間であった建物

上記の写真を見ていただければ分かると思うが、以前はこの建物群のドア部分に外国人女性が立ち並び、『オニーサン、アソボー!』と客引きをしていたのである。
これでほんの一部なのだから、現役時代はとんでもないカオスな状況であったのは間違いないだろう。写真の奥まですべて違法風俗店であったのだ。

無理やりアート感を出している

このように、クリーンな街づくりの一環で、元ちょんの間建築にアート要素を付けたしても、やはりドアの感じや二階のスペースの感じとかの独特の造りは隠せない。
ちなみに10年以上経った今でも、所有権が当時の人のままの物件があり、再度売春宿が出来ない様にと、いまだに『バイバイ作戦』 は続いているという。

花見の名所と化した大岡川

また『バイバイ作戦』のおかげで、大岡川は横浜有数の花見の名所と化し、あの違法風俗地帯は桜の季節になるとファミリー層やカップルが集まり、のんびりムードが漂うのだとか。
この大岡川も、以前は船上ドヤが浮かぶ川であったが、横浜市や警察の懸命な働きによってすっかり平和な街へと変わったそうだ。
屋形船なんかもでているそうだ。

引用
【地域情報】横浜元町 中村川にたたずむ船上スラム

3.まとめ

今回記事を書いていて特に実感したのは、子供の頃やほんの数年前までは当たり前であった光景がどんどん無くなっていく事。
もちろん、違法風俗店を許してはいけないが、昔は普通に見てた光景が今では異常な事だということがなんだか不思議である。

いや、確かに横浜の中心部の川沿いに、現代に外国人だらけの違法風俗店が立ち並んでいたらびっくりするが…。
それ以上に、そういったものがここ数年まで存在していたことが改めて驚きである。
そして数年前まで、それに対し何とも思っていなかった事も…。

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