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【地域情報】返還後の根岸アメリカ海軍住宅地区界隈を散歩してきた

神奈川県横浜市中区の「JR根岸線根岸駅」には、在日アメリカ海軍の住宅専用施設、通称根岸住宅地区という区画がある。
根岸住宅地区は既に日米間で返還が合意され、2015年12月に全住民が退去しているとの事。
今回クラップレポートは、退去から2年経とうとしている根岸住宅地区界隈が、現在どのようになっているのか取材してきた。



1.根岸住宅地区の歴史

根岸住宅地区は、第二次世界大戦後の1947年(昭和22年)に陸軍工兵隊により住宅が建設され、「X住宅地区」と名づけられていたそうだ。
当初は陸軍の管轄であったが、その後に海軍の管轄となり名称を変更したそうで「根岸住宅地区」となったと言われている。
住宅385戸の他、消防署、教会、小学校、保育園、独身兵士宿舎、レストラン、プール、診療所などが常設されており、アメリカ村のようになっている。

また、根岸住宅地区といえば必ずセットになっている問題として、根岸「陸の孤島」に暮らす問題が有名だ。

結局原因は不明らしいが、根岸住宅地区の中に何故か接収を免れたお宅が5戸あり、日常生活を行う上でかなりの制約を受けながら生活しているそうだ。
日本人にも関わらず、米兵と同じように敷地の出入りには通行パスの提示が必要。米軍側が不特定多数が立ち入る形の土地利用を認めていないため、土地の売却や賃貸はできない。上水道も長い間使えなかったなど、ひどい暮らしを強いられたそうだ。

引用
根岸「陸の孤島」に暮らす



2.根岸住宅地区界隈を歩いてみた

前回の取材で、根岸共同墓地に行った際にも紹介したが、とにかく根岸は山が多く根岸住宅地区も例外なく山の上にあるのだ。
一生懸命山を登ると急に開けた道に出る。

参考記事
【地域情報】これでいいのか!?根岸共同墓地

この開けた道に出ると、根岸住宅地区はすぐそこである。
一見なんお変哲もない道だが、ここから歩き進めていくと徐々にアメリカが顔をのぞかせるのだ。

米仕様の電気設備
米仕様の給水設備
米仕様の禁止事項

このように根岸住宅地区に向かって歩くにつれ、アメリカ臭が強くなっていく。ここが且つてGHQに接収され、その後も米兵達がこのあたりに住んでいたという歴史が色濃く残っているようだ。その昔、自分の母親(50歳代)なんかに話を聞くと、写真に度々映っているフェンスの先では、外国人のファミリーが長縄跳びなんかをやって遊んでいたそうだ。
その光景を見た母は「外国っぽいなあ」と思ったらしいが、長縄は日本人の子供もやる。むしろ体育とかで、ものすごいすごいやらされる。と強く思ったのを思い出す。外国っぽいんじゃなくて、外国人なんだよ。お母さん。
まあ、そんな事を思い出しながら歩いていくとついにメインゲートの看板が見えてきた。

多分、これより横須賀米兵の住む地区です的な事が書いてある看板
メインゲート

また、現在この根岸住宅地区に入るゲートは2か所閉鎖されており、上述した中に住む人達がさらに通行困難な状況下にあるらしい。

閉鎖されているゲート?

更に奥に謎の1つ開いているゲートがあり、近寄っていざ撮影しようとしたが「お兄さん何してんの?」と守衛さんにキレられ、ガン見されているので一切撮影できず。
さっきの看板見ちゃったらさすがに撮影できないよね。「日本の法が適用されます」って怖すぎだろ。
勇気がある方は挑戦してみると良いかもしれませんね。

ただ、メインゲートでもないのに、こちらの方が警備が厳しいのが謎でもあるが。。。ストリートビューでも近寄れなくなっているし、このゲート何なんだろ。。。

Googleマップ ストリートビューで見た謎のゲート
出典
Googleマップ

メインゲートから西に位置したこのゲートの情報は、横浜市役所の専門の課に問い合わせても教えてもらえず、なんだかモヤモヤする結果となった。
そして、やはり退去後だからなのか、敷地の中は先程の謎のゲート以外は全く人を見かける事はなく、敷地が広いからなのか異様にさみしい印象だ。



3.ついでに旧横浜競馬場も見てきた

根岸といえばもう1つ有名なのが、旧横浜競馬場ですね。
1930年に建設された日本最初の洋式競馬場で、廃墟マニアの間ではかなり有名なスポットだそうです。
この建物、唐突にあるので外から見るとかなり異様です。突然のディズニー感。

さっそく近づいてみる事にしよう。
この建物にくっついている3つ並ぶ塔はエレベーターホールになっていたそうです。
当時の最新技術を詰め込んだ建物という事ですね。
エレベーターホールに近づいてみると、放置が長いのか苔むしている。

エレベーターホール部分
横から見た競馬場

本当なら建物内部まで行きたいところだが、完全立ち入り禁止になっており、恐らく入ったら逮捕される事は間違いなさそう。
以前ネットで一等観覧席に潜入したことがある人いるらしいが。。。
また、この競馬場の目の前にも根岸住宅が広がってるため、逮捕されたら余計にややこしそうだ。

絶対捕まりそうな看板

ですが、やっぱり中は気になるもの。そんな方の為に横浜市はちゃんと写真を用意している。

根岸競馬観覧席全景
根岸競馬場一等観覧席
根岸競馬場ニ等観覧席

関東大震災後の完成から80年以上経過し、東日本大震災にも絶え今もこうしてそびえ立っているわけですが、横浜市は修繕に対して費用が嵩むという理由であまり乗り気ではないらしい。
こんな歴史的な物件、本来であれば文化財にしても良さそうなものだけど。
超くだらない万博とかに金かけてる場合ではないのでは?と考えてしまう。

まとめ

こうして、根岸住宅地区と競馬場界隈を歩いてみたが、米軍の姿は一切なく地元住民の方々が、高台の気持ちのいい環境でしずかに暮らしているといった印象だ。
秋口の散歩にはうってつけだと思う。根岸森林公園も良いところだし、是非一度行ってみると良いかもしれんせんね。

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